元刑事が書くデジモノブログ

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警察歴7年の元刑事が、警察過去話からデジモノレビューまでやってます!

警察体験記 学校編③「警察学校はイベント盛りだくさん!」 

【前回までのあらすじ】

入校式が終わり、本格的に訓練がスタートしたmassan。

6ヶ月という短い期間で、警察の基本を身につけることができるのだろうか…?

radmusicdays.hatenablog.com

 

 

学校編③「警察学校はイベント盛りだくさん!」

一日の始まりは警察体操とトレーニングから

朝になると、校内放送から「起床、起床、起床…」と放送が流れてきます。

 

この放送が流れるまでに、着替えておかなければなりません。

グラウンドに整列すると、点呼が始まります。

 

点呼が終わると「警察体操」という警察独自のラジオ体操が始まります。


【第14回MMD杯本選】警察体操よーーい! by きのえP - ニコニコ動画

 

これは、昔ニコ動にうpされたMMDですが、作ったのは警視庁の人らしいです。

音楽は違いますが、やることはまさにコレです。

NHKラジオ体操みたいなゆるいのを想像してたら痛い目に合います。

 

体操が終わると、教官が口を開きます。

「今日は天気がいいなァ……走るか!

こんなことを言いますが、天気が悪くてもどっちみち走ります。

 

こうして警察学校の一日が始まります。

 

座学の授業はきちんと聞いておきましょう

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引用:写真AC

いよいよ本格的に授業がスタートします。

いろんな授業があるので全ては紹介できませんが、大きく分けて【座学】と【実習】と【訓練】があります。

 

【座学】

教室の授業です。これは寝ずにきちんと聞いていた方がいいです。

寝たら教官にもんのすごく怒られた上、机を持ってグラウンドを走らされます。

もうひとつ理由があって、きちんと聞いておかないと、寮での宿題ができません。

 

【実習】

刑事の実習だと敷地内にある模擬家屋を使って指紋をとったり

交通の実習だと駐車場で車のタイヤ痕を探したりします。

教官が違反者の役をして、交通違反の切符を切る実習なんかもあります。

 

他にもたくさんの実習がありますが、けっこう面白いです。

実習で全てを教わるわけではないですが、現場で役立つ知識は身につきます。

 

【訓練】

機動隊の装備を付けてゲリラから一線を守る「警備実施」や、

高い塔の間をリポDのCMみたいにロープで渡る「レンジャー訓練」などがあります。

この中でも、「警備実施」は入校中最も地獄を味わう訓練です。

 

www.youtube.com

分かりやすい動画がありませんでしたが、上の動画の光景をイメージしてもらえればと思います。

まず、この動画と同じ格好でグラウンドを延々と走ります。

夏場の警備実施は特に最悪です。

グラウンドを走ったあと、盾の使い方や、隊列の組み方を訓練します。

 

スタミナの無い生徒は途中で倒れることもあります。

できればやりたくない訓練ですが、根性が鍛えられるのは間違いないので、経験しておいたほうがいいとは思います。

 

けん銃の訓練もあります

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引用:http://gungeek.doorblog.jp/archives/50393055.html/ニューナンブM60

「けん銃操法」という授業があります。

この時間は、ニューナンブというけん銃を使い、射撃場で取り扱いの訓練をします。

 

当たり前ですが、警察官になるまでけん銃なんて見たことも触ったこともない生徒ばかりなので、本物を見たときはみんな緊張します。

 

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引用:ニューナンブM60 - Wikipedia

 

またニューナンブは、警察が持っているけん銃の中でも重い部類にはいります。

ズシッとした銃身を持ち、弾をこめ発射する瞬間は、冷や汗すら出てきます。

そして撃ったときの反動の大きさに、手がふるえます。

 

けん銃は殺傷能力もあり、最初はとても緊張すると思いますが、教官の指示をきちんと守り、正しい取り扱いをすれば、原則事故は起きません。

現場でけん銃を使う機会はないかもしれませんが、いざという時のために、使い方はきちんと学んでおきましょう。

 

余談ですが、この授業では射撃のスコアを記録します。

高得点が続くと、将来けん銃の特別訓練員に入ることもあります。

特別訓練員になると、警視庁で行われる全国大会などにも行けたりします。

遠征はおいしいものも食べれて、楽しいですよ。

 

 

当番勤務に慣れましょう

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引用:熊本県警察

生徒にはローテーションで「当番」勤務が回ってきます。

私のときは、4種類の当番がありました。

 

  1. 【当直当番】交番勤務を想定した当番です。授業以外は教官室の目の前にある詰め所におり、時間になると敷地内の見回りや、玄関に立って番をします。この当番のときは寝るときも詰め所で寝ます。けっこう気が抜けない当番です。
  2. 【第一寮当番】寮当番の名前はついていますが、当直の生徒の補佐をする当番です。見回りや玄関の番も、交代でします。ただし当直と違って、夜は寮に帰って寝れます。
  3. 【第二寮当番】学生寮の玄関にある詰め所で寝泊まりします。寮の警備のような役割の当番です。消灯後、風呂や洗濯機のチェックも兼ねて、寮内の見回りをします。当番ですが、夜は寮の学生が遊びにきたりするので、わりと楽しい当番です。
  4. 【教場当番】授業の準備をする当番です。教官に前もって授業に必要なものを聞きに行ったり、授業の間に黒板やチョークなどの整理整頓をするので、地味に忙しい当番です。

 

警察の仕事では「当番」という言葉がずっとついて回るので、この練習で「当番」の要領が少し分かってきます。  

 

マラソン大会や強歩大会、登山などのイベントも

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引用:ぱくたそ

授業とは別に、一日がかりのイベントもあります。

私のときは、マラソン大会、警察駅伝大会、登山2回、スキー訓練などがありました。 

たまには外の空気も吸いたくなるので、こうしたイベントは割とテンションが上がります。

まるで遠足の気分です。

 

マラソンや駅伝は長距離走なので苦手意識が強いですが、順位は関係ありません。

なので、イベントとして楽しめればいいと思います。

思い出もできます。

 

私が一番楽しかったのは登山です。

山頂に着いたときの達成感とすがすがしさは、本当に気持ちがいいです。

 

 

慣れると意外と居心地が良くなる 

ここまで読んでいると、こんなふうに思う人も出てくるのではないでしょうか。

 

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引用:ぱくたそ

「あれ?警察学校って意外と楽しそうじゃない?」

 

そうなんです。

学校の生活は、慣れるまでは大変ですが、慣れてしまうと想像以上に居心地が良くなります。

私の同期には「もう現場に出ずに、ずっと学校だったらいいのになぁ」とまで言う生徒もいました。

これを聞いた教官に苦笑いされながら怒られてましたが(笑)

 

さすがにずっと警察学校に居るのはまずいですが、

かくいう私も3ヶ月目くらいから居心地の良さを感じていたのは事実です。

 

 

そして卒業へ向かって加速する…

警察学校の期間は、長いようにみえて、実はあっという間に終わります。

その間にさまざまな課題をクリアし、肉体が鍛えられ、自分がすさまじいスピードで警察官になっていくのを感じます。

 

卒業まであと少し。

最後のイベントについては、次回お話ししようと思います。

 

 

今回も長文お付き合いありがとうございました。